一般社団法人 医業経営研鑽会より
池田 宣康共著の書籍が出版されました
将来の医療制度を見極め
医療経営に生かす
高度成長時代における医療機関の経営は、高い診療報酬により安定的な経営が比較的容易でした。しかし、高齢化社会が本格化し国が支出する社会保険料が増大する中、医療と介護の連携、包括制度の導入、診療報酬のマイナス改定等により年々、経営環境が厳しくなってきた事はご存知の通りです。
特に7割を賄う社会保険制度の収入が主な医療機関の経営において、国が考える医療制度を見極め、その方向性に合わせていかなければ、経営が行き詰まってしまうことは必至です。そのためには、常に最新の情報を入手し、経営に活かさなければ、閉院せざるを得ない状況が現実のものとなってきました。 また人口減少が現実のものとなる一方で、近隣の競合医療機関の増加などにより「患者さんから選ばれる時代」へ突入したと言えます。
今後の経営は、「人の命を守る」と同時に「サービス業」であるということも自覚して経営のかじ取りをする必要があります。 そのための自院における経営戦略と実行が自院が発展するか衰退するかの分かれ道になるのではないでしょうか。
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