発行元:株式会社医療経営
TEL

今月のトピックス
サバイバル時代に突入する医療業界に勝つ

池田 宣康

今月の視点:悪化した病院収益の改善に貢献する経費削減企業の選び方

100年に一度と言われるパンデミックを引き起こした新型コロナウイルスはあらゆる業界に計り知れない経済的な大打撃を与えており、いまだおさまらないまま1年が経過しました。 これまで経済的にあまり影響を受けないと言われていた病医院経営にも、入院患者や外来患者の減少が顕著に現れています。

 

コロナ禍においてもアイデアを駆使して患者吸引などできる対策を施すことは重要です。 一方、このような時だからこそ自院が負担している固定費など出費を見直しできれば収益改善に大きく貢献します。

 

しかし規模が大きい病院ほど取引業者は多岐にわたり、どこからどのように手を付けていけばよいかわからない、長年付き合いのある業者との関係を崩したくない、とくに地方では地場業者との長い付き合いがあり、ただ闇雲にコスト削減を業者に依頼しにくいのではないでしょうか。

 

そこで今月は、「コロナ禍で悪化した病院収益を改善する! コスト削減企業との賢い付き合い方」と題しまして全国的に著名な病院から、介護施設つきクリニックまで多くの実績をもち経費削減事業を展開している株式会社Bridge Pointの代表 佐藤司様にお話を伺ってきました。

 

当社は複合機、事務用品、通信費などの事務系コスト、エレベータ保守、機械設備、消防点検等の施設系コスト、電気、水道、ガスなどのエネルギー系コスト、クレジットカード手数料、銀行振込手数料などの金銭系コストなど固定費の削減支援を行っている会社です。 このような経費削減事業をおこなっている企業は少なくありませんが、当社は他社とは違う大きな特徴をもっていました。

 

その特徴は、大きく2つあります。1つは、すでに取引のある業者と他社を競わせ最安値の業者と取引するのではなく、取引先は変えず折衝することです。そのため病院側が許可するなら病院職員として業者との関係を壊さないよう配慮し、そのうえで価格交渉していくことです。 そして2つめは、支払っている経費ごとに適正価格をもっていることです。 インターネットの浸透によって、個人で購入するものはウェブ上で比較検討ができ適正価格を簡単に把握することができますが、法人の場合、保守点検や複合機の相場などはよくわかりません。さらに相場は地域ごとに各固定費の相場があるとのことで、これまでの経験の蓄積が当社のノウハウとなっていました。

 

導入検討するにあたっては、依頼主である病院側と相談のうえ、経費削減項目を洗い出し、支払い明細などの資料を提供いただくことで、削減金額を算出できるそうです。 費用は100%成功報酬とのことなので、削減金額を算出するなどの経費はかからず病院側のリスクはありません。

 

ただ現在は、病院の経営者サイドと懇意にしている方の強い紹介しか受け付けていないとのことです。理由としては、先ほど述べたように病院側にはリスクが全くないため、逆に不審に思われることが多く素晴らしい提案であっても受け入れられる可能性が少ないからとのことでした。

 

コロナ禍である今は売上の減少となっていても資金調達が比較的簡単でありキャッシュフローはまだ余裕があるかもしれません。しかしコロナ禍後は国の税収減、人口減、2025年問題と重なり診療報酬がプラス改定になることは期待できず、売上増は見込めません。

 

経費削減は、そのまま自院の利益に直結します。 適正な価格で購入できればだれからも恨まれることなく赤字の削減や利益率アップに大きく貢献するため検討しない手はないと思ったインタビューでした。

 

※ 経費削減にご興味ある病院さまがおられましたら当社宛にご連絡いただければ

Bridge Point社へおつなぎいたします。